8/3 京都・清水寺で、インドとのつながりを思う。

  • 2010.08.03 Tuesday
  • 20:23

先日、黒島先生の工房に行った際に、少し足を延ばして清水寺に行ってきました。
清水寺は、奈良時代の末、宝亀9年(778)の開創になります。
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国宝の本堂です。徳川家光により1633年に再建されたもので、「清水の舞台から飛び降りる」で有名です。

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清水の舞台を下から望みます。

国宝の本堂は、圧巻です。
特に紅葉の季節は最高の景観であること間違いなしです。

三重の塔が、本堂に行く途中に有り、そこに描かれている文様に目が留まりました。
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上段は、「向かい蝶」です。
藤井先生の講義の中で、日本の文様に使われる蝶の話がありました。

説明文には「向かい蝶」と書かれています。
が、実は平安時代は、絹を吐き出すカイコガ(おかいこさん)を吉祥文様として「蝶」として使用していたとのことです。
羽を広げてとまるのは「蛾」ですね。

その当時は、布といえば麻でした。
その中で絹は、肌触り、染付、糸にする生産効率など色々な意味でミラクルな生地で、最高の豊かさの象徴でした。
その糸を吐き出すカイコは、今の私たちが映像で見ると「気持ちが悪い」とみてしまいますが、平安時代の人は、全然違ってみていたのでしょう。

「羽を広げて向かい合っている蛾の文様」とわかってしまうと、今の時代ではグロテスクです。

そんな知識が入っていたので、これは蝶なのか?蛾なのか?と思いつつまじまじ見詰めていました。他の人は「清水の舞台」の本堂が目当てなので、蝶を見つめる私は、変な人になっていたのかもしれません。


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向かい蝶の上に、龍のような文様が描かれていました。
説明文に、摩竭魚(まっかつぎょ)と書かれていました。
調べてみると、インド神話に出てくる怪魚とのこと。

これを見たときに、奈良に生駒という場所があり、生駒聖天というお寺を思い出しました。
そこの本尊が「歓喜天(かんきてん)」で、頭が像で、体が人間です。

元をたどれば、インドのヒンドゥー教の「ガネーシア」という神様です。
あの「夢をかえる像」で有名になったあの「ガネーシア」です。
ヒンドゥー教の神様が、仏教にとりこまれて日本には「歓喜天・聖天さん」として祀られています。

仏教は、インドが元だと改めて感じます。

奈良の薬師寺の玄奘三蔵殿には平山郁夫さんの大唐西域壁画があります。玄奘三蔵が、唐の都「長安」からインドの「ナーランダ」までの旅を描いたものです。

時の深さと奥行きを感じる素晴らしい壁画です。


今年は、平城遷都1300年記念として通年公開されているそうです。

薬師寺の平山さんの壁画の前で、
インド-唐・長安-平城京・平安京の繋がりを感じてたたずんでみてください。
豊かな時間を過ごすことができますよ。


学校のホームページはこちらです。興味のある方はどうぞ。

7/29 清水寺・五条坂 黒島先生の工房を訪れました。

  • 2010.07.29 Thursday
  • 19:36

黒島先生が今年、新しくオープンされた工房にお伺いしました。

黒島先生からのご提案で、きもの伝統文化コースの学生たちがお客さんを呼ぶために色々アイデアを考え試す場として、
またお客さんの反応を感じたり、お客さんと接する場としてインターンシップに取り組む予定です。
その下見も兼ねてお伺いしました。

場所は、清水寺の五条坂 観光スポットです。
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このあたりには、きもののレンタルのショップが数多くあり、
浴衣や着物を着ている若い人たちがたくさんいてびっくりしました。
やっぱり京都は着物がよく似合います。
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清水寺です。


今年の5月におこなった京都高島屋さんでのコンペディションは学ぶ機会として大変よかったと感じています。
学生たちは様々な人と出会うことで、着物に対してアイデアや問題点などがどんどん湧いている状態です。
自分たちががんばってやったことが、良いも悪いも社会でどう評価されたかを感じていくことは、最大の学びの原動力になります。

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黒島先生の工房です。

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先生は、この枠場に座って、下絵、彩色をされています。

希望者のみの参加となりますが、黒島先生の経験とアイデア、そして若い学生たちのアイデアと感性で、楽しく真剣に学べる場となりそうです。

五条坂を訪れた方は、一度びん工房にお立ちより下さい。



学校にホームページはこちらです。興味のある方はこちらからどうぞ。




7/27 上賀茂神社のこと

  • 2010.07.27 Tuesday
  • 10:52
昨日の手づくり市の開催場所の
上賀茂神社
(かみがもじんじゃ)(賀茂別雷神社・かもわけいかづちのかみ) 
について今日は書きます。

歴史のあるものは、何かの素になっています。
上賀茂神社も、そのようなものがたくさんあります。

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競馬の発祥の地

一ノ鳥居と二ノ鳥居の間は、芝生が広がっています。
ここは、競馬会(けいばえ)
神事がおこなわれる場所です。
日本の競馬(JRA)の発祥の地のような場所です。
1093年よりはじまり、毎年5月5日に装束に身につけ、この馬場にて競争します。



「埒があかない」の語源の地

埒があかないの「埒・らち」は、実はこの競馬会の時に、競技場と観客席を分ける柵のことをいうそうです。
大変多くの観客の中、一日中競技が続けられるので、この柵が開くことがなく、前にも後ろにも進むことが出来ない様子のことをいいます。
なるほど。勉強になります。



ドクターコパも認めるパワースポット

葵祭りの時に、宮司がそんきょし、勅使(天皇の使者)に返祝詞を申す場所の岩場を、岩上(がんじょう)といいます。
この岩上は、結界が張られ、中には入れませんが、ドクターコパも認めるパワースポットだそうです。
ぎりぎりまで手を伸ばし、パワーを頂いてきました。
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写真から皆さんにもパワーをどうぞ。


国宝 本殿・権殿が今なら見れます。

上賀茂神社は、1人の神様が本殿・権殿のまったく同じ形をした2つの社殿で祀られいて、大変珍しいとのこと。
これは、本殿に何かあった場合、権殿に神様にお移り頂き、権殿で神事を行う事が出来るように、リスクヘッジが考えられています。

また権殿・本殿の壁には、狛犬が描かれています。
普通は、神社の入り口に対で置かれています。
狛犬は、一般の穢れを神域に持ち込まないため番犬のようにいますが、上賀茂神社は、昔、一般の人が参拝できなかったためだそうです。
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楼門です。
手前が玉橋です。結界が張っていて通れませんが、あの世とこの世を分ける橋です。

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葵の文様の入った吊燈籠です。

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ならの小川です。
夏にはホタルも見ることができるそうです。

6月30日に夏越祓式(なごしはらえしき)という神事がおこなわれます。
夕闇迫り薄暗くなった中、篝火を焚き、
人形(ひとがた)を投じ半年間の罪穢を祓い清めます。
その情景は百人一首にある藤原家隆卿の歌に詠まれています。

「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける」

今なお、古から続いている歴史の繋がりを感じます。
ならの小川は、この夏最高の涼しさを実感できるスポットです。

少し意識をすれば、身近な所に歴史が詰まっています。
歴史を知れば、今がわかってきます。


学校のことに興味のある方はこちらです。



7/26  上賀茂神社手作り市に行きました。

  • 2010.07.26 Monday
  • 17:24
みなさん暑い日が続きますが、お体ご自愛ください。

昨日は、上賀茂神社の手づくり市に行ってきました。
上賀茂神社は、きもののデザイン・日本刺繍で指導に来ていただいている森先生の工房の近くで何度か来たことがあります。 


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一ノ鳥居と二ノ鳥居の間に手づくり市が開催されています。

上賀茂神社は、大変歴史のある神社で、古くは奈良時代、天武天皇時代に社殿の基ができたといわれています。

手作り市は、大変にぎわっていました。

一通り見て気になったお店の方と雑談をしました。
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まず、一軒目は「まるく」さんです。
子育てをしながら、自宅で服作りをして、近くの雑貨カフェに服を置いてもらっているとおっしゃっていました。

手作り市の出店は、倍率が高く当選しないと出せないとのこと。

縫い目が体に接しないように”やさしい服”と
アーティストの人とコラボで世界に1つの刺繍の服という
市場にない服作りを目指していらっしゃいます。

発想が大変おもしろいです。
たくさん作れない服だと思います。
手づくり市ならではです。

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2軒目は、「文字屋Soma」さんです。
もともと美大で染織を専攻をされていたのですが、
文字に目覚められて、印鑑の職人さんに3年修業をされ、今に至るとのこと。


私も文字といえば、大河ドラマ「龍馬伝」の馬の字が気に入っています。
馬の4つの点の1つが外にでています。
今の時代性を感じます。

印鑑入れがかわいい布で作られていて、着物のフキのイメージが入っています。表布と裏布のコンビネーションが面白いです。

印鑑は、昔の古い篆書体にオリジナルのイラストを組み合わせたほっと気持ちが和む印鑑です。

Somaさんも現在、子育て中とのこと。
自分の好きな文字と手作りと子育ての適度なバランスで頑張っていらっしゃいます。



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最後は、「棉屋」さんです。
姫路で「日本の暮らし棉屋」というお店をされています。

木綿のもっている素材を活かし、
天然の藍や茜などで染めたスカーフです。

夏の白い雲・真っ青な空の下、
色とりどりの天然染料の布は大変美しいですね。

棉屋さんは、木綿問屋で働いていらっしゃったのですが、もともと美大を卒業され現在も絵を描いていらっしゃるとのこと。アーティストさんです。
今は棉屋を開かれ、いままで仕事としてやってこられた木綿とアーティストとしての表現を合わせた仕事に発展されています。


お店を巡っていると、1人1人の真っすぐでない、それこそ紆余曲折があって現在に至る人生を見ているみたいでした。
手づくりの品は、その人の人生そのもの。
仕事と生きがいと家族とのバランスを考えた
色々な生き方があると教えていただきました。

和裁やきものも同じです。

手づくり市に行かれたら、手づくりの品々とともに店主さんとの雑談も、是非楽しんでください。







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